英語の学び直し、「何から手をつければ…」と途方に暮れていませんか?
「もう一度、英語を話せるようになりたい!」
そう思って本屋に駆け込んだものの、ずらりと並んだ参考書の山に圧倒され、そっと本を棚に戻した…。
そんな経験、あなたにもありませんか?
ご挨拶が遅れました、英語学習コーチのユウキです。
何を隠そう、私自身もかつては英語が大の苦手で、学生時代の成績は常に赤点ギリギリ。
社会人になってからも、何度も学び直しに挑戦しては挫折を繰り返す「英語落ちこぼれ」でした。
しかし、ある時「難しいことは一旦ぜんぶ横に置いて、中学英語の基礎だけにもう一度向き合ってみよう」と決意したことが、私の英語人生を180度変えるキッカケとなったのです。
この記事を読んでいるあなたも、当時の私と同じように、やる気はあるのに、どこから始めるべきか迷っているのかもしれません。
大丈夫です。
この記事を読み終える頃には、あなたは「これならできる!」と確信できる、挫折しない中学英語総復習の「最短ルート」を手に入れています。
元・英語落ちこぼれの私が、あなたの気持ちにどこまでも寄り添いながら、徹底的に、そして世界一わかりやすく解説していくので、ぜひ最後までリラックスして読み進めてくださいね。
関連書籍: 朝5分の中学英語 めくって覚える。1日つぶやく。
目次
なぜ今、中学英語の「総復習」が最強の武器になるのか?
「大人になって英語をやり直すのに、なんで中学生の内容から?」
そう感じる方もいるかもしれませんね。
ですが、断言します。
大人の学び直しにこそ、中学英語の総復習が「最強の武器」になるんです。
日常英会話の土台は、ほぼ中学英語でできている
実は、私たちが普段ネイティブと交わすような日常会話の大部分は、中学で習う基本的な文法と単語で成り立っています。
もちろん、ビジネスや学術的な場面ではより高度な表現も必要になります。
しかし、まずは自分のことや身の回りの出来事をシンプルに伝えられるようになることが、何よりも重要です。
そのための全ての土台が、中学英語にギュッと凝縮されているのです。
複雑な英文も、分解すればシンプルな中学文法の組み合わせ
一見すると複雑に見える長い英文も、よくよく分解してみると、私たちが中学時代に出会ったシンプルな文法の組み合わせでできていることがほとんどです。
難しい単語や熟語をたくさん覚えるよりも、まずは英語の「骨格」である基本文法をしっかり固めること。
それこそが、遠回りのようでいて、実は最も確実な上達への道なのです。
今回のゴールは「知っている」を「使える」に変えること
学生時代、私たちはたくさんの英文法を「知識」として頭に入れてきました。
しかし、いざ話そうとすると、言葉が出てこない。
今回の総復習のゴールは、その眠っている知識を呼び覚まし、「知っている」レベルから「実際に使える」レベルへと引き上げることです。
これから紹介する5つの重要単元は、まさにその「使える英語」の核となる部分。
さあ、一緒に英語の宝の地図を広げていきましょう。
これだけは押さえろ!英語の骨格を作る最重要単元TOP5
中学3年間で習う英文法は多岐にわたりますが、全てを完璧に思い出す必要はありません。
まずは、家の「土台」や「柱」にあたる最重要単元から押さえていくのが成功の秘訣です。
ここでは、私が数多くの初心者の方を指導してきた経験から、特に「これだけは!」という5つの単元をランキング形式でご紹介します。
【第1位】品詞と文の要素(SVOC):英語の「設計図」を理解する
これが全ての基本です。
一つひとつの単語が持つ「役割(品詞)」と、文の中での「立ち位置(文の要素)」を理解することは、英語という言語の設計図を手に入れることに他なりません。
「SがVする、Oを」といった基本構造が分かれば、英文を読むスピードも、作るスピードも劇的に向上します。
【第2位】be動詞と一般動詞:全ての文の「基本エンジン」
英語の動詞には、大きく分けて「be動詞」と「一般動詞」の2種類しかありません。
この2つの使い分けで、多くの学習者が混乱してしまいます。
「状態」を表すbe動詞と、「動き」を表す一般動詞。
この違いを明確に理解するだけで、作れる文章の幅がグッと広がります。
【第3位】時制(現在・過去・未来・現在完了形):「時間軸」を自在に操る
「昨日食べた」「明日食べる」「もう食べた」など、私たちが話す内容は常に「時間」と結びついています。
特に、多くの日本人が苦手とする「現在完了形」は、過去と現在をつなぐ重要な時制です。
これをマスターすれば、表現力が一気に豊かになり、会話がよりスムーズになります。
【第4-位】助動詞:「気持ち」を乗せる魔法のスパイス
can(できる)、will(~するつもり)、must(~すべき)、may(~かもしれない)。
助動詞は、単なる事実を伝えるだけでなく、そこに話し手の「気持ち」や「ニュアンス」を乗せる魔法のスパイスです。
これを使いこなせるようになると、あなたの英語は一気に人間味を帯び、ネイティブらしい自然な表現に近づきます。
【第5位】不定詞・動名詞:「動詞」の可能性を広げる変身術
「泳ぐ」という動詞を、「泳ぐこと」や「泳ぐための」といった別の役割に変身させるテクニック。
それが不定詞や動名詞です。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、この変身術を覚えると、一つの動詞から様々な表現を生み出せるようになり、文章を組み立てるのがもっと楽しくなりますよ。
【完全攻略】5つの重要単元別・つまずかない学習ロードマップ
それでは、先ほど挙げた5つの重要単元を、具体的にどのように復習していけば良いのか、つまずきやすいポイントと合わせて見ていきましょう。
1. 品詞と文の要素|全ての単語には「役割」がある
まずは、英語の設計図を読み解くための基礎知識です。
- 品詞: 単語のカテゴリーのこと。「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などが代表選手です。
- 文の要素: 文中での単語の役割のこと。「主語(S)」「動詞(V)」「目的語(O)」「補語(C)」の4つが基本です。
初心者のつまずきポイント
「形容詞と副詞の違いがわからない…」
ユウキのアドバイス
形容詞は「名詞を修飾するもの(例: beautiful flower)」、副詞は「名詞以外(動詞や形容詞など)を修飾するもの(例: run fast)」と覚えましょう!「ハッピーな犬(happy dog)」のように名詞につながるのが形容詞、と覚えてもOKです。
まずは I play tennis. のような簡単な文で、「IがS(主語)」「playがV(動詞)」「tennisがO(目的語)」と、要素を分解する練習から始めてみましょう。
2. be動詞と一般動詞|「2種類の動詞」の違いを体で覚える
英語の動詞は、この2種類だけ。
この区別が、英語を話す上での最初の大きな関門です。私もここで何度も混乱しました。
| 動詞の種類 | 意味 | イメージ | 例文 |
|---|---|---|---|
| be動詞 (is, am, are…) | A = B(AはBです/います) | 「状態」や「存在」を表す「=(イコール)」 | I am a student. (私 = 生徒) |
| 一般動詞 (play, eat, study…) | 動きや行為 | 「動き」を表すアクション | I play tennis. (私はテニスをする) |
初心者のつまずきポイント
I am play tennis.のように、be動詞と一般動詞を一緒に使ってしまう。
ユウキのアドバイス
1つの文の動詞は、原則1つだけ!と心に刻みましょう。「私はテニスです(I am tennis)」なのか、「私はテニスをします(I play tennis)」なのか、どちらを言いたいのかを常に意識するクセをつけるのがおすすめです。
疑問文や否定文の作り方もルールが異なるので、それぞれの作り方を声に出して何度も練習することが大切です。
3. 時制|「いつ」の話をしているか明確に伝える技術
時制の基本は「現在・過去・未来」の3つです。
- 現在形: 普段の習慣や、変わらない事実を話す時に使う。(例: I play tennis every week.)
- 過去形: 過去のある時点での出来事を話す時に使う。(例: I played tennis yesterday.)
- 未来形: これからの予定や意志を話す時に使う。(例: I will play tennis tomorrow.)
そして、多くの人がつまずくのが「現在完了形 (have + 過去分詞)」です。
これは、過去に起こった出来事が「今」にどう繋がっているかを示す、とても便利な表現なんです。
「ちょうど宿題が終わったところだよ(だから今、遊べるよ)」のように、過去の出来事と現在の状況をセットで伝えられるのがポイントです。
4. 助動詞|ネイティブのような「細かいニュアンス」を表現する
助動詞は動詞の前に置くだけで、文に様々な「気持ち」をプラスできます。
You can do it.(あなたならできるよ) → 能力・可能性I will call you tonight.(今夜電話するね) → 意志You should see a doctor.(医者に行った方がいいよ) → アドバイス・義務It may rain tomorrow.(明日は雨が降るかもしれない) → 推量
これらを使い分けることで、あなたの英語はより繊細で、感情豊かなものへと進化します。
5. 不定詞・動名詞|「~すること」で文章表現をリッチにする
動詞の形を少し変えるだけで、文の中で名詞や形容詞のような働きをさせることができます。
これも最初は戸惑うポイントですが、使いこなせると一気に表現の幅が広がります。
- 不定詞 (to + 動詞の原形): 未来志向のニュアンス。「これから~すること」
I want **to play** soccer.(私はサッカーをしたいです。)
- 動名詞 (動詞のing形): 過去志向・事実のニュアンス。「今~していること」
I like **playing** soccer.(私はサッカーをするのが好きです。)
最初は使い分けが難しいかもしれませんが、「want to (~したい)」や「enjoy ~ing (~して楽しむ)」のように、よく使われるフレーズごと覚えてしまうのが近道です。
もう挫折しない!総復習を成功に導く3つの黄金ルール
最後に、これまで何度も英語学習に挫折してきた私がたどり着いた、学び直しを成功させるための「3つの黄金ルール」をお伝えします。
ルール1:100%の理解より、まずは60%で全体像を掴む
最初から全てを完璧に理解しようとすると、必ず途中で息切れしてしまいます。
細かい例外ルールは一旦無視して大丈夫。
まずは「だいたいこういうことか」と、60%くらいの理解度でどんどん先に進みましょう。
全体像を掴んでから細かい部分に戻ってきた方が、結果的に理解が深まります。
ルール2:教科書を読むだけでなく、必ず「音読」をセットにする
黙って教科書を読んでいるだけでは、英語は「使える」ようになりません。
学んだ文法が使われている例文を、必ず声に出して読んでください。
音読することで、英語のリズムや語順が自然と体に染み込んでいきます。
スポーツの素振りと同じですね。
この一手間が、あなたの記憶を何倍も強固なものにしてくれます。
ルール3:簡単な例文でいいから「自分で作る」クセをつける
インプットした知識を本当に自分のものにするには、アウトプットが不可欠です。
I study English.I can play the piano.I went to Kyoto yesterday.
こんな簡単な文で構いません。
今日学んだ文法を使って、「自分のこと」を表現する文章を作ってみてください。
この「自分ごと化」こそが、知識を「使えるスキル」に変える最も効果的なトレーニングなのです。
まとめ
いかがでしたか?
中学英語の総復習、何から始めれば良いか、その道筋が見えてきたのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 日常会話の土台は、すべて中学英語に詰まっている。
- まずは英語の骨格となる「5つの最重要単元」から始めよう。
- 品詞と文の要素 (SVOC)
- be動詞と一般動詞
- 時制 (現在・過去・未来・現在完了形)
- 助動詞
- 不定詞・動名詞
- 挫折しないためには「完璧を目指さない」「音読する」「自分で文を作る」ことが大切。
英語学習は、険しい山登りではありません。
一つひとつのブロックを丁寧に積み上げていく、楽しい積み木遊びのようなものです。
中学英語は、あなたの可能性を広げ、世界中の人々と繋がるための「パスポート」になります。
今日、この記事を読み終えたあなたが、本棚の奥で眠っている参考書の「最初の1ページ」を、ワクワクしながら開いてくれることを心から願っています。
さあ、ここからがあなたの新しい英語物語の始まりです!
